日本の“美人イメージ”の変遷を辿る展覧会「モダン美人誕生 岡田三郎助と近代のよそおい」

岡田三郎助「あやめの衣」
1927年 ポーラ美術館蔵

2018年12月8日(土)から2019年3月17日(日)まで、ポーラ美術館にて「モダン美人誕生 岡田三郎助と近代のよそおい」展が開催されている。多様化する“美”を見つめ、現代に通じる“美人イメージ”の原点を探る展覧会。会場には、約40点の絵画、約100点の化粧道具、約10点の着物、約20点のジュエリーに、ポスター、雑誌、写真などを加えて合計で約200点の作品が展示されている。
明治から昭和初期には、日本におけるファッションや美意識に大きな変革が起きた。そのような時代に、人々が憧れる理想的な“美人イメージ”の誕生に大きな役割を果たしたのが、洋画家の岡田三郎助(1896〜1939年)だ。当時、画家はデザイナーやクリエイティブディレクターの役割も担い、百貨店や雑誌とともに最新の流行を作り出していたが、中でも岡田三郎助は日本初の美人写真コンテストにも携わり、女性のよそおいを繊細な感性でとらえて新しい美人像を次々と生み出していった。
本展では、岡田三郎助のほか、藤島武二(1867〜1943年)や鏑木清方(1878〜1972年)などの絵画も展示。会期中には展示替えがあり、そのため1月30日(水)には「モダン美人誕生」展は休室となる(常設展示は鑑賞が可能)。開館時間は9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)。

岡田三郎助「ダイヤモンドの女」
1908年 福富太郎コレクション資料室蔵

榎本千花俊「池畔春興」
1932年 島根県立石見美術館蔵

藤島武ニ「女の横顔」
1926〜1927年 ポーラ美術館蔵

■期間:
2018年12月8日(土)~2019年3月17日(日)

■開催場所:
ポーラ美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

■問い合わせ先:
ポーラ美術館
tel. 0460-84-2111
url. http://www.polamuseum.or.jp/sp/jmb/
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