洋画家の福沢一郎の生誕120年記念で多摩美術大学に所蔵された全作品を一堂に展示

「最後の晩餐の一つの見方」1986年
アクリル、キャンバス

2018年12月15日(土)から2019年2月24日(日)まで、「多摩美術大学美術館コレクション展 生誕120年記念 福沢一郎 ― 語りて屈さぬ絵画の地平 ―」が開催されている。洋画家で文化勲章受章者の福沢一郎(1898〜1992)に注目した展覧会。福沢一郎のパリ時代から晩年まで、多摩美術大学が所蔵する全作品(44点)が、多摩美術大学美術館に展示される。
福沢一郎は、1918年に旧制第二高等学校を卒業した後、東京帝国大学(現在の東京大学)文学部に進学するが、彫刻家の朝倉文夫(1883〜1964年)に師事して芸術家を志向。関東大震災を機にフランス留学し、1924年から1931年までの7年間をパリで過ごした。パリに到着後は彫刻から絵画の制作へと転向し、サロン・ドートンヌ展への出品や、1930年協会展への参加、第16回二科展や第1回独立美術協会展の特別陳列など精力的に創作活動を展開。帰国後の1939年には美術文化協会を結成する。
1941年には治安維持法違反の疑いで6カ月にわたり逮捕拘束されるが、戦後はすぐに持ち前の行動力を軌道に乗せて盛んに活動。人間や社会をテーマに創作を続け、主題を如何に表現するかということを追求した。1978年には文化功労者、1991年には文化勲章を受章。多摩美術大学や女子美術大学では、学生を指導する教育者としても大きな足跡を残した。
本展は、その福沢一郎の生誕120周年を記念した大規模な展覧会。会期中の休館日は、毎週火曜と年末年始(12月25日〜1月5日)、時間は10:00〜18:00で、入館は閉館30分前までとなる。入館料は一般300円 / 高校・大学生200円 / 中学生以下無料。
■期間:
2018年12月15日(土)~2019年2月24日(日)

■開催場所:
多摩美術大学美術館
東京都多摩市落合1-33-1

■問い合わせ先:
多摩美術大学美術館
url. http://www.tamabi.ac.jp/museum/
MdN DIのトップぺージ