神戸市、全国初となるタブレット活用による水門などの遠隔操作・監視システム導入

三宮西地区(先行整備エリア)

神戸市は12月20日、タブレットを活用した「水門・鉄扉の遠隔操作・遠隔監視化」の環境を整備していくことを発表した。同市は、三宮南地区において、津波の浸水被害を最小化するための実証実験に着手してきた。2020年度から概ね5か年を目標に、水門・鉄扉の統廃合と遠隔操作化を完了させる。
神戸市は、南海トラフ巨大地震による津波が起きた場合に備えて、ソフト面とハード面での対策を実施。ソフト対策としては、避難を中心に進めている。減災を目標としたハード対策では、防潮施設の「ねばり強い構造への補強」を行っている。津波による浸水被害を最小化するためには、神戸港沿いの水門及び防潮鉄扉の迅速で確実な閉鎖が必要となる。閉鎖従事者の安全確保や操作の省力化が課題となっており、解決策としてタブレットによる水門・鉄扉の遠隔操作・遠隔監視化の実証実験を実施。
遠隔操作システムは、タブレット操作で水門・鉄扉の遠隔閉鎖を可能とし、J-ALERTと連携した自動閉鎖もできる。遠隔監視システムでは、タブレット、ディスプレイを利用して、センサーを取り付けた鉄扉の開閉状態を確認することが可能。確実かつ迅速な水門・鉄扉の閉鎖ができる環境の整備を進めていく。

鉄扉のイメージ

神戸市
URL:http://www.city.kobe.lg.jp/
2018/12/20
MdN DIのトップぺージ