水平に開く「おじいちゃんのノート」で話題となった中村印刷所がクラウドファンディングで世界に挑戦
有限会社中村印刷所は、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port」で、海外進出を目的とした支援調達のプロジェクトを展開している。同社は、ツイートから話題となって大ヒット商品となった「おじいちゃんのノート」「水平開きノート」で知られる印刷会社。世界の子どもたちに水平開きノートを届けるため、アメリカ・中国・韓国での特許の取得を目指しており、今回のプロジェクトはその費用を集めることを目的としている。
同社が開発した「水平開きノート」は、開いたときにノド（中心）の部分が膨らむことなく、きれいに真っ平らに開けるノートだ。中心部分が膨らんでしまう通常のノートでは、手で押さえないと書きにくいという問題点を解決する商品。180°の水平に開くため、コピーやスキャンの際に影が出ることもない。
今回のクラウドファンディングのプロジェクトで集められた支援金は、弁理士事務所に資料を作成/申請してから特許になるまでの費用（アメリカで200万円、中国で180万円、韓国で180万円）とクラウドファンディング事務手数料に充てられる。目標金額は630万円で、期間は2019年6月24日（月）の23:59まで。目標到達に関わらず、期限までに集まった金額がファンディングされる方式だ。また、支援金額が予定額を上回った場合には、生産能力向上のための作業スペース拡大の費用に充てられる。
金額が異なる各種の支援プランが用意されており、それにあわせてリターンも数種類を用意。一例として、5000円の支援プランではお礼の手紙とB5判ノート2種類（5mm方眼ノートと7mm方眼ノート）を受け取ることができ、5万円の支援プランでは書籍「おじいちゃんのノート」（セブンアンドアイ出版）をサイン入りで受け取れるほか、有限会社中村印刷所の工場見学にも招待される。