富士フイルムが商業印刷向けの枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」を発売

「Jet Press 750S」

富士フイルム株式会社は、富士フイルムデジタルプレス株式会社を通じて「Jet Press 750S」の販売を開始した。商業印刷向けのCMYK4色インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインナップ。「Jet Press 720S」の特徴はそのままに、用紙サイズの拡大や最新のプリントヘッドとインクの採用などによって、さらなる高速出力が実現されている。
富士フイルム株式会社では、2011年に世界の商業印刷市場に向けて「Jet Press」シリーズの提供を開始した。2014年に発売された「Jet Press 720S」は、菊半サイズの用紙にシングルパス方式で毎時2700枚(A4換算で毎分180枚)の生産性を実現。高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッドや、広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」、用紙上での打滴の滲みを抑える「Rapic技術」で、さまざまな印刷用紙にシャープかつ階調豊かな画像を描出する。
今回発売された「Jet Press 750S」では、この「Jet Press 720S」の基本性能を継承。最新の独自技術を取り入れることで、さらに生産性が向上した。用紙サイズは最大750×585mmに拡大し、B5サイズでは1枚に6ページ分の印刷が可能。印刷物を1枚ずつ画像確認し、その品質を自動で検出する「描画品質検査装置」も新たに採用された。
プリントヘッドの打滴速度の高速化と、インク吐出量の制御の高精度化、新たな乾燥機構の採用で、毎時3600枚の出力を実現。乾燥機構は、印刷用紙をベルトコンベアに密着させて熱を直接加える仕組みで、電力が約20%削減されており、乾燥装置本体の全長も従来機に比べて70cm短縮されている。
富士フイルム株式会社/富士フイルムデジタルプレス株式会社
問い合わせ:03-6419-0595
URL:http://fujifilm.jp/
2019/03/15
MdN DIのトップぺージ