“スーパーリアリズム”の巨匠の上田薫氏による画集刊行を記念した個展が開催

「玉子にスプーンC」1987年、30F、油彩・キャンバス

2019年3月20日(水)から3月26日(火)まで、日本橋高島屋S.C. 本館6Fの美術画廊にて「上田薫展」が開催される。1928年生まれの上田氏は、2018年に卒寿(生誕90年)を迎えた画家。これまでの作品をまとめた「上田薫画集」(求龍堂)も発表され、本展はその刊行を記念して開催される。時間は店舗の営業時間に準じ、最終日のみ16:00閉場。
上田薫氏は、1954年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業し、アンフォルメル絵画の影響をうけた作品を発表するが、1970年頃から写実絵画を中心に描くこととなった。以後は、中学や高校の美術の教科書に掲載されるほどの作品を、約半世紀にわたって制作。主に美術館を中心に発表を続け、「リアルのゆくえ(平塚市美術館)」や「ニッポンの写実 そっくりの魔力(北海道立函館美術館)」などでも圧倒的な個性と存在感を発揮した。
その作品の“リアルさ”は圧巻だが、本展では昨今の写実ブームに見られるような単なる工芸的/職人的な技巧の追求ではない上田氏の作品を鑑賞することが可能。その作品は、哲学や概念に偏重しがちなリアリズム絵画とも一線を画し、鑑賞者に「リアルとは何か?」を問いかける。

「なま玉子」2017年、0号、油彩・板

「サラダD」2008年、10F、油彩・キャンバス

■期間:
2019年3月20日(水)~3月26日(火)

■開催場所:
日本橋高島屋S.C. 本館6F 美術画廊
東京都中央区日本橋2-4-1

■問い合わせ先:
日本橋高島屋S.C.
tel. 03-3246-4310(美術画廊 直通)
url. https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/
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