上村松篁氏と上村淳之氏の親子による約50点の作品を展示している「花鳥画の世界」

上村松篁「春静」

2019年3月23日(土)から6月23日(日)まで、松伯美術館にて「自然の声を聞く~発見と希求~ 上村松篁・淳之『花鳥画の世界』」が開催されている。色彩感覚を取り
入れた花鳥画で知られる上村松篁氏(1902~2001年)と、彼の息子で同じく日本画家で松伯美術館の館長も務める上村淳之氏の作品を紹介する展覧会。会期中の5月18日(土)の14:00からは、淳之氏による美術講演会も開催され、事前申込不要/入館料のみで聴講できる(座席は50席で立席での聴講も可)。
両者の花鳥画には、自然に対する深い畏敬の念が込められている。自然から得られる新しい発見と感動は、作家の心境や表現方法に大きな影響を与えるものだ。本展では、2人が心に抱いた美しい世界がどのように展開していくのか、彼らが覗いた自然の深遠な世界を、“発見と希求”の跡が色濃く残る写生とともに紹介。素描や下絵を含む約50点の作品が展示されている。
主な展示作品は、上村松篁氏の「鳥影趁春風」「春静」「青柿」「狐」や、上村淳之氏の「花の水辺I・II」「釧路湿原の春」「白鷹II」など。特別出品として、松篁氏の母、淳之氏の祖母で、気品のある美人画を描いた上村松園氏(1875~1949年)の作品「鼓の音」「人形つかい」「花見」も展示されている。
月曜休館で、4月29日(月・祝)と5月6日(月・休)は開館し、5月7日(火)が振替休館。開館時間は10:00~17:00で、入館は16:00までとなる。入館料は大人820円/小・中学生410円。

上村淳之「釧路湿原の春」

■期間:
2019年3月23日(土)~6月23日(日)

■開催場所:
松伯美術館
奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4

■問い合わせ先:
松伯美術館
tel. 0742-41-6666
url. https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/shohaku/
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