“日本の素材”を切り口にしたデザイン展「MATERIAL IN TIME -PAPER- 凱旋展」

岡室健「CARDBOARD BOX LIGHT」
ダンボールにナノインクが使用されており、開け閉めすることで光がON/OFFするライト。導電性インクをプリントしてLEDを接着している

2019年4月25日(木)から、TIERS GALLERY by arakawagripにて「MATERIAL IN TIME -PAPER- 凱旋展」が開催される。香港のクリエィティブ施設のPMQで昨年9月に開催されたデザイン展の国内初となる凱旋展。「MATERIAL IN TIME」は“日本の素材”を切り口とした企画で、今回は“紙”をテーマとした展示が繰り広げられる。
本展は、デザイン事務所「STUDIO BYCOLOR」を主宰する秋山かおり氏がプロデューサーを務めており、“素材”を切り口に日本のクリエイティビティを世界へ発信する。香港では6組のデザイナーおよび企業の作品展示と12組の企業の商品販売が実施されたが、今回の凱旋展ではその香港での展示を展開。ちなみに、今年12月には“金属”をテーマとして、第2回となる展覧会が香港で開催予定だ。
初日はプレス・バイヤー関係者のみを招くプレスプレビューが催され、18:00~21:00には一般にも公開されるトークイベント&パーティを開催(座席数に限りあり/先着順)。4月26日(金)以降は5月25日(土)までの期間で、金曜と土曜のみ展覧会が開催される。時間は12:00~20:00。
展示の一例として、エントランスからギャラリー内をつなぐ階段には、“紙”によるトンネルが出現する。これは、「STUDIO BYCOLOR」による“紙”にフォーカスした実験作品「EXPLORING」だ。日常から非日常の空間へと誘う効果も狙った作品。折りや切り込みなどを加え、着彩を施して、“紙”の可能性が探られている。また、もう1つの例として、デザインスタジオ「ALBATRO DESIGN」は、さまざまな実験印刷による作品を紹介。制作過程では活版印刷を中心としたアナログ印刷技術が用いられている。

TANT inc「ikue」
書物の天・地・小口を金箔で装飾する三方金の技術を活用して造られたジュエリー

■期間:
2019年4月25日(木)~5月25日(土)の金曜と土曜
※初日はプレスプレビューとトークイベント&パーティー

■開催場所:
TIERS GALLERY by arakawagrip
東京都渋谷区神宮前5-7-12

■問い合わせ先:
MATERIAL IN TIME実行委員会
url. http://www.materialintime.com/
MdN DIのトップぺージ