アドビがLightroomをアップデート、フリンジ除去・フラットフィールド補正など最新機能の提供を開始

Adobeが、5月15日(米国時間)、写真編集ツール「Lightroom」のアップデートを発表。いくつかの新機能の実装を明らかにした。最新アップデートはiOS App StoreやGoogle Playから提供が開始されており、Creative Cloudデスクトップアプリも本日から利用可能となっている。
アドビの「Lightroom」に、コラボレーションや編集をさらにレベルアップするいくつかの重要アップデートが実施された。新しい編集コントロール機能「テクスチャー」では、肌の肌理(キメ)、樹皮、頭髪のような中精細度のディテールのコントロールが可能に。中精細度のディテールのみを抜き出して処理することで、ノイズの発生やボケへの影響なしに、毛穴のような高精細度のディテールを保ちながら、肌目をスムーズにしたり、樹皮や頭髪のディテールを強調したりすることができるようになった。同機能は、「明瞭度」や「かすみの除去」といった他のツールと併用してもその効果を発揮する。

「レンズ」セクションには、「フリンジ除去」機能を追加。レンズの色収差に起因するパープルやグリーンの色の縁取り(フリンジ)を除去する機能である。「色収差を除去(チェックボックス)」を使ってもまだ色収差が目立つ写真に対して、その領域内でスポイトツールを使ってフリンジの色相をサンプルし、写真全体にわたる処理の色相範囲として設定したうえで、フリンジ除去を適用することができる。

また、これまでプラグインとして提供されてきたフラットフィールド補正機能が、Lightroom Classicのライブラリモジュールに組み込まれた。フラットフィールド補正は、センサーおよびレンズの特性に起因する非対称のカラーキャスト(望ましくない色調の偏り、色かぶり)を除去する機能だ。キャリブレーション用写真(別途撮影する必要あり)を解析し、レンズとセンサーの組み合わせによって発生したカラーキャストを除去した、新しいDNGファイルの作成を可能にする。

他にも、自分のアルバムに他のユーザーからの写真追加を許可する「招待機能」の追加、チュートリアルの改善によるインタラクティブな操作習得の実現、作業を迅速にする編集設定値の設定コピー(バッチ編集)など、今回のアップデートには多くの重要な機能追加が含まれている。
アドビ システムズ 株式会社
URL:https://blogs.adobe.com/japan/cc-photo-may-lightroom-releases/
2019/05/15
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