「テクノラティ人気の検索キーワードより──『ストリートビュー』」



「テクノラティ人気の検索キーワードより──
『ストリートビュー』」
2008年8月11日

TEXT:加藤智明(つくねパパ)
(株式会社クリエイティブガレージ インタラクティブコミュニケーションプロデューサー)


ブログ検索の「テクノラティ」(http://www.technorati.jp/)では、その「人気のランキング」というコンテンツで、「検索キーワード」「ブログ(被リンク数)」「日本のブログで話題の動画」「ニュース(被リンク数)」など、さまざまな「ブログ界の今」の情報を提供しています。その「検索キーワード」の週次ランキングが、メールマガジン『週刊テクノラティ』で届けられるようになりました。『週刊テクノラティ』創刊号ともいえる2008/8/8号によると、2008年8月1日~8月7日の1週間で多く検索されたキーワードランキングは、以下のようになっています。

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人気の検索キーワード (8月1日~8月7日)
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1. iPhone
http://www.technorati.jp/search/iPhone?wm20080808
2. ストリートビュー
http://www.technorati.jp/search/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E
3%83%88%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC?wm20080808

3. 大野智
http://www.technorati.jp/search/%E5%A4%A7%E9%87%8E%E6%99%BA?wm20080808
4. perfume
http://www.technorati.jp/search/perfume?wm20080808
5. 嵐
http://www.technorati.jp/search/%E5%B5%90?wm20080808
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本日は、この中からGoogleマップ日本版の「ストリートビュー」機能を取り上げてみたいと思います。

◆ Googleマップ「ストリートビュー」
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&ie=UTF8&z=4&om=1&layer=c


ストリートビュー画像は自らのサイトに埋め込むことも可能


Googleマップの「ストリートビュー」機能とは、道路に立った目線で地図上の街並みを表示できるサービスで、米国版マップでは2007年5月から既に提供されていたものです。

2007年5月の米国版でのサービス開始当初は、やれ、公園で大胆なビキニ姿で日光浴する人とか、いかにも泥棒行為じゃないかとみえるようなシーンが映っていたこともあり、プライバシーの侵害だとして訴訟まで起きたものでしたが、その後は、問題があると思われる画像に関しては「不適切なストリートビューを報告」にて申請すればGoogle側がぼかし処理や削除に対応するなどしたために、だいぶ沈静化してきているようです。

今回(8月5日~)リリースされた日本語版のストリートビュー機能は、東京を中心とした関東や、大阪、兵庫、仙台市、札幌市、函館市に対応したもの。Googleマップ上に表示されている「ストリートビュー」というボタンをクリックすると、対応する道路が青く表示され、拡大地図上のその青色表示上に人形アイコンを位置づけることによってストリートビュー画面が現れ、そのストリートビュー画面内の操作で、移動したりズームしたり左右に360°振り向いたりすることもできる、といった優れものです。

先述したテクノラティの「人気の検索キーワード」でランキングされていることからもわかるとおり、日本でもインパクトのあるサービスとして登場したこの「ストリートビュー」機能。それだけに、今後、日本でも削除依頼が殺到したりやプライバシーの侵害として訴訟なども起きるかもしれませんが、Googleとしてはきっと想定の範囲内のことなのでしょう。


使う側のモラルが問われるストリートビュー

さて、このストリートビュー機能は、Web制作面ではどのような使い方があるのでしょうか?

Googleマップ日本版「ストリートビュー」の表示画面右上には「リンク」というボタンが現れています。そのボタンをクリックすると、そのストリートビュー画像をサイトに埋め込むためのHTMLが表示されます。そのHTMLをコピーして自分のサイトに展開すれば、自分のサイト上で建物の外観を提示し、かつGoogleマップへのリンクも提供できるということで、会社などの建物・施設へのアクセス案内ページに活用することは容易に考えられます。

また、現在は、SAFARIなどのブラウザは対応していないようですが、携帯・モバイルなどにこのストリートビューがたやすく表示できるようになれば、便利な使い方が続々登場することも考えられます。

ただし、有名人の自宅などがクチコミで紹介されることで“名所化”してしまうなど、思わぬ迷惑行為や犯罪の温床につながることも無きにしも非ずといえるこのストリートビュー。使う側のモラルが問われることは、間違いないところでしょう。





[筆者プロフィール]
かとう・ともあき●株式会社クリエイティブガレージ インタラクティブコミュニケーションプロデューサー。市場調査会社でのR&D業務経験を活かし、1999年よりWebマーケティング、ネットビジネス支援、Eコマースコンサルティングに携わる。プライベートでは、ペットのミニチュアダックスフントを愛する「つくねパパ」としてblogging。



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