モリサワ、米国でフォントのDL販売を開始して欧文のスーパーファミリー書体「Role」をリリース
株式会社モリサワは、デジタルフォントのダウンロード販売サービス「Fontelier」を、米国で開始した（https://fontelier.com/）。フォントを1書体からダウンロード購入できるサービス。カリフォルニア州/ハワイ州/イリノイ州/マサチューセッツ州/ニューヨーク州/ロードアイランド州/テキサス州/ワシントン州/ワシントンD.C.で利用でき、対象となる国と地域は随時の拡大が予定されている。
「Fontelier」の名称は、フォント（font）とアトリエ（atelier）に由来しており、“美しくデザインされたフォントが創造され続けるプラットフォームでありたい”という意味が込められている。このサービスの開始に合わせ、同社は欧文の“スーパーファミリー書体”の「Role」をリリースした。
「Role」には、セリフ/サンセリフ/スラブセリフ/ラウンデッドの4つのスタイルと、本文用/小見出し用/大見出し用の3つに最適化されたデザインのバリエーションがあり、各書体で最大9つのウェイトが用意されたファミリーは合計200書体にもなる。さまざまなOpenType機能を搭載し、ラテンアルファベットを用いる98言語対応の文字セット（Pro版）で提供。「Fontelier」で販売されるが、日本での発売時期は未定とされている。
「Role」の開発プロジェクトは2015年からスタート。メインデザイナーにマシュー・カーター氏を迎え、Shotype Designの岡野邦彦氏、株式会社モリサワの欧文書体チームのデザイナー4名とのコラボレーションワークで制作された。「Fontelier」では、「Role」のほかに「Vonk」や「Clarimo UD PE」を提供。今後は国内外のフォントメーカーによるフォントの提供も予定されている。
「Fontelier」サービスサイト
https://fontelier.com/