佐藤直樹氏のデザインと絵画の仕事を同時に紹介する「佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」

イメージビジュアル
上段左より:『WIRED JAPAN』1996年8月号/同1996年6月号/『composite』1997年10月号/同左/小崎哲哉・編『百年の愚行[オリジナル複写版]』/小崎哲哉、Think the Earth『続・百年の愚行』2014年12月、すべてアートディレクション:佐藤直樹
中:佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年
下段:《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年制作風景、2019年

2019年6月29日(土)から10月20日(日)まで、太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープにて「佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」が開催される。美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が継続的に実施している「本と美術の展覧会」の第3弾。「本と美術は、同じ場所から生まれてきているんじゃないか」「一番奥深いところまで潜ったら、何があらわれるのか」と問いかける佐藤氏の仕事を通じて、鑑賞者にとっても「そもそもジャンルの区別はどこまで有効か」を考えるきっかけとなる。
1961年東京都生まれの佐藤直樹氏は、1994年に「WIRED」の日本版の創刊にあたってアートディレクターに就任。1998年にアジール・デザイン(現在のアジール)を設立した。その後は単なるデザイナー/アートディレクターとしての仕事にとどまらず幅広く活動。2010年代には「それまで意識したことのなかったある場所の気配に身体が反応した」ことをきっかけに絵画を精力的に描きはじめ、2013年には木炭壁画の「そこで生えている。」の制作を始めた。
これは一般的には“デザイナーから画家への転身”と受け取ることもできる。だが、佐藤氏自身にとっては、折々で対峙していた状況に対して全力を注いで行えることを考えた結果として必然的に起きた表現方法の違いであり、“循環的”に繰り返されていること。本展では、今回の展覧会のために現地に足を運びながら制作された新作も含め、同氏のデザインと絵画の仕事を初めて同時に紹介する。
月曜休館(7月15日/8月12日/9月16日/9月23日/10月14日は祝休日のため開館し、翌日火曜が振替休館)で、開催時間は10:00~18:00(入場は閉場30分前まで)。観覧料は一般500円(太田市美術館・図書館カードの所有者などへの値引きあり)で、65歳以上や高校生以下などは無料。また、毎月第一日曜の「おおた家庭の日」には、中学生以下の子ども同伴の家族は無料で観覧できる。
■期間:
2019年6月29日(土)~10月20日(日)

■開催場所:
太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープ
群馬県太田市東本町16-30

■問い合わせ先:
太田市美術館・図書館
tel. 0276-55-3036
url. http://www.artmuseumlibraryota.jp/
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