事故での高次脳機能障害で記憶を失ってから点描画を描きはじめたGOMA氏の個展が開催

「ひかり」2019年

2019年7月3日(月)から7月15日(月・祝)まで、新宿高島屋 10Fの美術画廊にて「GOMA展」が開催される。交通事故で高次脳機能障害となって記憶を失ったGOMA氏の個展。約30点の点描画が展示される。入場無料で、時間は10:00~20:00(金曜と土曜は20:30閉場/最終日は16:00閉場)。
1973年大阪生まれのGOMA氏は、オーストラリアの先住民族アボリジニの木管楽器「ディジュリドゥ」の奏者として屋内外で演奏活動を行い、高い評価を得てきた。アルバムを10枚以上リリースし、1年に200回のライブを行い、富士ロックフェスティバルにも出演。ミュージシャンとして順風満帆な道を歩んでいたが、2009年に交通事故に見舞われて、その人生が一変する。
渋滞中の首都高速道路で停車していたところ、後方から来た車に追突され、奇跡的に外傷はなかったものの外傷性脳損傷と診断。これにより、2つのことを同時にできない高次脳機能障害を抱え、事故の影響で「ディジュリドゥ」の吹き方すらも忘れてしまうほどであった。そのような中でも、事故から2日後、GOMA氏は愛娘の絵の具を見て点描画を描く。記憶が定かでない中で「絵は生きている証」と当初語っていたGOMA氏は、1年後には点描画を集めた個展を開催。さらに、その1年後の2011年には音楽活動を再開し、フジロックフェステイバルのステージにも復活した。
本展は、そのGOMA氏の詩画集刊行を記念して開催。現在も記憶障害を抱えながらも音楽活動を精力的に展開し、点描画も描き続ける彼の作品を堪能できる。

「羽衣」2019年

「Water fall」2019年

「波のトンネル」2014年

「orange room」2014年

GOMA氏

■期間:
2019年7月3日(月)~7月15日(月・祝)

■開催場所:
新宿高島屋 10F 美術画廊
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2

■問い合わせ先:
新宿高島屋
tel. 03-5361-1111(代表)
url. https://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/
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