手の中に収まる緻密な“幻の有田焼ジュエリー”の「トシカネ」に注目した企画展が開催

2019年7月7日（日）から7月18日（木）まで、Gallery HOLE IN THE WALLにて、「Supercraft 〜TOSHIKANE JEWELRY〜」と題した展覧会が開催される。忘れ去られた歴史の中に埋もれる“ロストテクノロジー”を見つけ、それらを伝えて未来につなげていくプロジェクト「Missinglink」の第1弾企画。1931年（昭和6年）に帯留め作りとして誕生した有田焼のジュエリーブランド「俊兼ジュエリー（通称：トシカネ）」を取り上げている。

「トシカネ」は、太平洋戦争が始まると帯留めが贅沢品となって制作が禁止されたため、軍人微章作りに転向。終戦後は進駐軍向けにアクセサリー制作を開始するなど、時代の流れに合わせて姿を変えてきた。オリエンタルなデザインが欧米人に好まれ、多いときには年間で数万個もの注文もあったが、1985年の世界的な経済のあおりを受けて輸出が完全にストップ。次第に姿を消して“幻のジュエリー”となってしまった。近年では、海外のコレクターの中で最注目の気運も高まり、1円玉サイズほどのものが海外オークションで数万円の高値で取引されていることもある。

本展は、その「トシカネ」の希少なコレクションを一挙に集めた企画展。細部までこだわり抜かれ、類い稀なるデザインや技巧で表現された“手の中に収まる緻密なミクロアート”を堪能できる。入場無料、会期中無休で、時間は12:00〜18:00。

■期間：
2019年7月7日（日）〜7月18日（木）

■開催場所：
Gallery HOLE IN THE WALL
東京都渋谷区渋谷1-20-5 ヒコ・みづのジュエリーカレッジ青山校舎入口

■問い合わせ先：
HOLE IN THE WALL / Missinglink
url. https://holeinthewall.tokyo/
url. https://www.missinglink.tokyo/