魔法瓶のサーモスが、独自の真空二重構造を活用したワイヤレススピーカーを発売

魔法びんのパイオニア、サーモス株式会社が7月11日、独自の真空二重構造「真空エンクロージャー®」を採用したワイヤレススピーカー「SPW-500WP」を発売すると発表した。価格はオープン。2019年9月上旬頃の発売が予定されている。
同製品はサーモス独自の「真空エンクロージャー®」により、高い剛性とクリアなサウンドを実現したワイヤレススピーカーだ。ステンレスは音響的に優れている反面、アルミニウムなどの他の金属と比べて硬く、加工が難しいと言われているが、サーモスの高度な金属プレス加工と溶接のノウハウを駆使して、新たにシリンダー形状のエンクロージャーが開発されている。

「真空エンクロージャー®」は、ステンレス二重構造のシリンダー形状(円筒)で、内筒と外筒との間が1,000万分の1気圧以下の高真空状態になったもの。これによって生じる真空層と大気の圧力差により、内筒・外筒両方の表面に張力が発生し、エンクロージャーの剛性を高めるとともに、優れたダンピング特性を発揮して効果的に振動を減衰させることができる仕組みだ。

音は空気の振動で伝わるものだが、真空層には音の振動を伝える空気がほとんどないため、内筒から発生するレゾナンスに対しても優れた遮音性を発揮し、ノイズ感の無いクリアなサウンドを実現する。

ステンレスには共振を抑制する効果もあり、コンパクトなフロントバッフルとラウンドのあるシリンダー形状は不要な音の回折を低減して、省スペースな環境においても明瞭感と定位感を向上させることができる。
他にも、音響特性を補正する「Dirac HD Sound」(世界的な音響技術会社Dirac Research社の技術)、オリジナルのステレオ音源が持つ臨場感を最大限に引き出す「Dirac Panorama Sound」(Dirac Research社の特許技術)、自然で迫力のある低音を再生する「BEAT BLASTER」などを採用。

左右チャンネルごとにスピーカーボックスを分離することで、本体内部での音の混在を防ぎ、音源を正確に再生し、クリアで迫力のあるサウンドを実現するサーモス渾身の新製品となっている。
サーモス株式会社
URL:https://www.veclos.jp/veclos/
2019/07/11
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