セルシスが「CLIP STUDIO PAINT」などのアップデートで漫画のデジタル入稿支援の取組みを強化

「CLIP STUDIO PAINT」には、株式会社講談社の公認の原稿用紙設定が追加された

株式会社セルシスは、漫画制作ソフトの「CLIP STUDIO PAINT」や、漫画の共有・閲覧サービスの「CLIP STUDIO SHARE」を、2019年7月17日(水)にアップデートした。このアップデートでは、同社は出版各社とも協力しながら、漫画家のデジタル入稿を支援するさまざまな取り組みを強化している。
「CLIP STUDIO PAINT」では、商業誌の入稿に使用できる用紙設定として、新たに株式会社講談社の公認の原稿用紙設定が追加された。「少年マガジン」や「なかよし」などに多い新書判型の「講談社マンガ誌A」と、「ヤングマガジン」や「モーニング」などに多いB6判型の「講談社マンガ誌B」という2つのプリセットを導入。各原稿用紙設定には、雑誌からコミックスにサイズが変更されても絵柄が欠けたりしない「セーフライン」が設けられており、雑誌/単行本/デジタルメディアなど媒体を横断して利用が可能だ。なお、「CLIP STUDIO PAINT」には、昨年12月に株式会社集英社のマンガ誌入稿用の原稿用紙プリセットも追加されている。
また、「CLIP STUDIO SHARE」では、「CLIP STUDIO PAINT」との連携により、漫画の印刷用版面データと吹き出しのテキストデータを分離して出力し、一括送信できる機能が用意された。さらに、漫画の確認をリアルな製本状態に近いイメージで確認・共有できる3Dビューも追加されている。

「CLIP STUDIO SHARE」に追加された3Dビュー。紙の質感やページ数による本の厚み、綴じの種類によるノドの明暗などまでリアルな製本に近い状態が表現される

株式会社セルシス
URL:https://www.celsys.co.jp/
2019/07/22
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