凸版印刷が従業員の安全教育のため印刷ローラーへの巻き込まれを体験できるVRコンテンツを開発

安全道場に設置された「巻き込まれ体感機 for VR」
© Toppan Printing Co., Ltd.

凸版印刷株式会社は、従業員の安全に対する意識向上を目的として、印刷ローラーへの巻き込まれを体験できるVRコンテンツと、映像と連動して実際に巻き込まれの疑似体験ができる「巻き込まれ体感機 for VR」を開発した。埼玉県川口市にあるトッパン研修センター内の安全道場に設置し、2019年8月から本格稼働。これを利用することで、危険予知能力を身につけ、より高い効果での労働災害を未然に防ぐ教育を実施する。
同社では、グループの従業員の危険に対する感受性を養うことを目的として、2010年に「トッパングループ安全道場」を開設。この施設では、安全に関する体感教育ができる。「巻き込まれ体感機 for VR」も、この取り組みの一環として開発された。
利用者はヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し、ローラーに巻き込まれる様子を再現したVRコンテンツを視聴しながら、映像と連動して手がローラーに巻き込まれる疑似体験が可能。印刷機(オフセット輪転機)と、インキや水を付けたりする印刷ローラーがVR映像で忠実に再現されており、労働災害の悲惨さを強く体感できて、安全な作業の重要性を学ぶことができる。
この「巻き込まれ体感機 for VR」では、約1分程度の短時間で学習ができることも特徴。これまではローラーに巻き込まれることの危険性や安全作業の重要性を説明し、理解させるまでは相応の時間が必要とされていたが、その時間も短縮して効果的な学習を見込める。

「巻き込まれ体感機 for VR」のVRコンテンツ
© Toppan Printing Co., Ltd.

凸版印刷株式会社
URL:https://www.toppan.co.jp/
2019/08/06
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