紙漉きの手法で植物繊維を利用した作品を制作する半澤友美氏の展覧会「The Histories of the Self」

半澤友美「The Histories of the Self」の連作より 2019年
©tomomihanzawa

2019年8月10日(土)から12月1日(日)まで、ポーラ美術館のアトリウム ギャラリーにて「The Histories of the Self」が開催されている。アトリウム ギャラリーは、ポーラ美術館の中でも現代美術を展示するスペース。本展は現代美術の作家たちを紹介する「HIRAKU Project」の第9回目として、半澤友美氏のインスタレーションの最新作を紹介している。会期中無休で、開館時間は9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)。
1988年栃木県生まれの半澤友美氏は、紙漉きの手法で紙の原料となる植物の繊維から独自の造形物を制作するアーティストだ。女子美術大学立体アート学科で紙繊維素材を学び、植物繊維を利用した彫刻やインスタレーションの制作を始めた。漉いたばかりの紙は水分を含む不安定な状態だが、乾燥するにつれて密度の高い強固な物質となる。半澤氏は、そのような紙の性質を生かし、さまざまな形や大きさの作品を生みだしてきた。
本展では、開放的な展示空間の特性を考慮しながら丹念に制作されたインスタレーションを初公開。約300枚の紙で構成されており、本展のタイトル「The Histories of the Self」は、このインスタレーションの制作方法に由来するものとなっている。

半澤友美「The Histories of the Self」の連作より 2019年
©tomomihanzawa

■期間:
2019年8月10日(土)~12月1日(日)

■開催場所:
ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

■問い合わせ先:
ポーラ美術館
tel. 0460-84-2111
url. https://www.polamuseum.or.jp/
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