不思議な骨格の生物「放散虫」を電子顕微鏡での撮影写真で紹介する展覧会が開催中

電子顕微鏡で撮影した放散虫の骨格(海底の石から取り出した化石)
写真提供:松岡篤(新潟大学)

2019年8月9日(金)から8月22日(木)まで、フジフイルム スクエアにて、写真展「放散虫」が開催されている。「生物がつくる形のふしぎ」と題した夏休み特別イベント。「放散虫」という生物の骨格を研究用に電子顕微鏡で撮影した写真が紹介されている。入場無料、会期中無休で、時間は10:00〜19:00(最終日は16:00閉館/入館は閉館10分前まで)。
海をプカプカと漂うプランクトンの中に「放散虫」がいる。全長が最大で数mmほどの小さな単細胞の原生生物だが、複雑で美しく多様性があり、目を引く不思議な形の骨格を持っていることが特徴だ。さらに、ヒトを含む脊椎動物や一部の無脊椎動物の骨格が主にリン酸カルシウムを成分としているのに対し、「放散虫」の骨格は石英やガラス製品と同じ物質の二酸化ケイ素でできている。その不思議な形や性質は、昔から人々の心を引きつけてきた。
本展では、電子顕微鏡での撮影で拡大することで、肉眼では知りえない世界を見ることが可能。美しい大伸ばし写真プリントで、「放散虫」の“造形美”を鑑賞できる。会場での体験イベントとして、生きている「放散虫」の映像を見たり、「放散虫」の立体模型に触れたり、骨格を顕微鏡で観察してスマートフォンで撮影することも可能。小・中学生向けに書き込み式のリーフレット「放散虫〜生物がつくる形のふしぎ」が配布され、子どもだけでなく大人も楽しめる「切り紙で放散虫」の作り方のリーフレットも配布される。

放散虫の骨格
写真提供:ミクロワールドサービス

電子顕微鏡で撮影した芸術品のように美しい骨格の造形
写真提供:松岡篤

横山隼氏が制作した約100倍の復元立体模型

■期間:
2019年8月9日(金)~8月22日(木)

■開催場所:
フジフイルム スクエア
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウェスト

■問い合わせ先:
富士フイルム株式会社
tel. 03-6271-3350
url. http://fujifilmsquare.jp/
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