期間を2部に分けて今道子氏と佐藤時啓氏の作品を紹介する企画写真展「覚醒する写真たち」

「タコ+メロン」1989年
写真:今道子
©Michiko Kon, Courtesy of PGI

2019年9月1日(日)から12月27日(金)まで、FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館にて、企画写真展「覚醒する写真たち」が開催されている。10月29日(火)までパート1として今道子氏の「蘇生するものたち」、10月30日(水)からパート2として佐藤時啓氏の「呼吸する光たち」を開催。それぞれ初期から現在までを集約し、約20点ずつの作品を紹介する。
今道子氏は創形美術学校で版画を学んだ後に写真の世界へと転じ、1985年から本格的な作家活動を開始した。野菜や魚や果物といった食べ物、帽子やハイヒールなどの素材を緻密に組み合わせたオブジェを制作し、自ら撮影して印画紙に焼き付ける独自のスタイルが特徴だ。
一方の佐藤時啓氏は、東京芸術大学美術学部および同大学大学院で彫刻を学び、1986年に彫刻の世界から写真へと転じた。代表作は、ペンライトや鏡を持ってカメラの前で動き回り、長時間露光でその光の痕跡や空間をとらえた「光-呼吸」のシリーズ。その創作活動では、一貫して写真の原理を追究している。
2人の共通点は、写真以外の美術から写真表現に行き着いたこと、3次元のオブジェや身体的な運動を印画紙という2次元に完結させていること、写真芸術として認められるプリント作品を最終形態としていること。本展では、そのような2人の写真作品から“写真とは何か”の再考を試みる。入場無料、会期中無休で、時間は10:00〜19:00(入館は閉館10分前まで)。

「#1」1988年
シリーズ〈光-呼吸〉より
写真:佐藤時啓
©Tokihiro Sato

■期間:
2019年9月1日(日)~12月27日(金)

■開催場所:
FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト

■問い合わせ先:
富士フイルム株式会社
tel. 03-6271-3350
url. http://fujifilmsquare.jp/
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