新海誠監督作品の背景美術を手がけたイラストレーターによる「東京夜行 マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集Ⅱ」

株式会社エムディエヌコーポレーションは、“東京の夜”をテーマにしたマテウシュ・ウルバノヴィチ氏のイラスト作品集「東京夜行 マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集Ⅱ」を9月20日に発売した。B5変型判/160P/2,300円(税抜)。
本書は、アニメ監督・新海誠氏のもとで映画『君の名は。』など数々の作品の背景美術を手がけるイラストレーター、マテウシュ・ウルバノヴィチ氏による第2弾作品集だ。2018年に発表された第1弾イラスト作品集『東京店構え』が古き良き東京の建物をテーマにしているのに対して、こちらは東京の夜をテーマに、夜にしか見せない大都会の表情を著者独自の感性で描き出している。

掲載されているイラストは、高層ビルのある風景、雑多な路地裏から望むネオン、雨に濡れた道路や街並み、味わい深い橋や電車など、どこか懐かしさや人の営みを感じさせつつも、異世界を思わせるような佇まいを帯びた夜景全30点。イラスト制作は、最後にデジタル調整を施しているものの、水彩用紙にインクで線画を描き、筆で色を塗っていくというアナログ方式で行われている。

さらに注目したいのが、作品ごとに掲載されているメイキングと作品解説だ。作品が描かれた場所はもちろん、制作の手順や影と光の表現方法、着彩の順番、画材や道具の使い方、狙った効果を出すためのアングルや配置など、プロのイラストレーターならではの目線をのぞき見ることができ、自ら絵の上達を目指すクリエーターにも役に立つ内容である。

巻末には、著者と親交のある新海誠監督との特別対談も収録。美しく情緒豊かなイラストレーションを楽しむとともに、アニメーション作品の世界観を作り出す、執筆手法に迫る一冊となっている。

雨への手紙 ホテルは高くそびえて
場所:秋葉原駅南信号の手前から見えるJR高架橋と飲食店

何が描かれているか どうやって描いたか
著者自身によるメイキング&解説を収録

画材や道具、手順にまで迫るメイキング

作品集づくりのための場所選び(ロケハン)地図

出版社:株式会社エムディエヌコーポレーション
価格:2,300円(税抜)
マテウシュ ウルバノヴィチ 著
URL:https://books.mdn.co.jp/books/3219303001/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844368567/mdndi-22/
2019/09/25
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