iOS13.1に少し厄介な新機能、非純正ディスプレイ・バッテリーに交換で警告表示

警告メッセージ

Appleは、iPhone用にiOS13.1をリリースしたが、その新機能で少しユーザーを困らせるものが登場した。
その新機能は、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxにのみ対応するもので、Apple StoreやApple公認の修理店以外でディスプレイやバッテリーを交換した場合に現れる。

そのメッセージは「Unable to verify this iPhone has a genuine Apple display. Learn more…(このiPhoneに正規のApple製ディスプレイが搭載されていることを確認できません。もっと詳しく知る…)」というもの。

この通知が表示されたとしても、iPhoneやタッチディスプレイの使用、性能には全く影響がでない。しかし、最初の4日間はロック画面、15日間は設定に通知が表示され続けるという煩わしさがある。

同社は、正規店で正規の訓練を受けたスタッフにより純正のパーツを使用して修理することが、アップル品質を保つことであり、iPhoneの性能を最大限引き出せるとしている。

それはもっともな正論だが、落として画面を割ってしまったが、正規店で修理する時間的な余裕がないような場合もある。仕方なく交換したユーザーであってもこの通知が表示され、iPhoneの機種交換時の査定では減額される恐れもある。

Appleは非正規業者によるiPhone純正バッテリー交換に対して制限を加えるなど、修理・交換への純正パーツ使用の圧力を強めている。アメリカではメーカーの正規窓口以外で修理を可能ににする、修復する権利の法案をめぐりAppleが成立阻止の動きを強めているという報道もある。ユーザーの選択肢を狭め、不安にもさせるiOS13.1の新機能。これ以上、純正への締付けが強まらないことが望まれる。
発表資料
URL:https://support.apple.com/ja-jp/HT210321
2019/09/25
MdN DIのトップぺージ