ローランドD.G.がハイエンド向けのUV-LEDフラットベッドプリンタ「IU-1000F」を発表
ローランド ディー.ジー.株式会社は、同社初の本格的なフラットベッドタイプのワイドフォーマットUV-LEDプリンタとして、「IU-1000F」を発表した。最大2510×1310mmのサイズで110mmまでの厚みの多様な素材への出力に対応。2020年3月の発売が予定されている。標準価格は1575万円（税抜/運送・設置費別）。
本製品は出力解像度が最大635×1800dpiで、3つの大きさ（5pl/7pl/15pl）のインクを最適に打ち分ける「バリアブルドット印刷技術」に対応している。1個あたり1280ノズルのプリントヘッド12個を3列に配置することで、高い生産性を実現。屋内広告やディスプレイで標準的な4×8’（1220×2440mm）の厚いボード素材では、標準モードで1時間あたり約15枚、高品質モードで約10枚出力できる。CMYKとホワイトを同時に出力する場合でも、標準モードで1時間に約6枚の製作が可能（プリントヘッドが「Double White配列」の場合）。出力後の乾燥時間も必要なく、スピーディーに大判グラフィックを仕上げられる。
また、材料の表面で瞬時に硬化する特性を持つUVインクにより、アクリル、PETG 、PVCボード、スチレンボード、ポリカーボネート、木、プラスチック製段ボール、アルミ複合板といった、さまざまな厚みがある素材に直接出力が可能。素材の表面の静電気を除去するイオナイザーが搭載されており、ポリプロピレン製のダンボールのような静電気が帯電しやすいメディアにも対応する。インクはCMYK4色に加え、ホワイト、クリア（グロス）、プライマーの利用が可能。プライマーインクを使用することで、金属やガラスなどにも出力できる。
本体サイズは4812（幅）×1580（高さ）×2200（奥行）mm、重量は1436kgで、インターフェイスはUSB 3.0。