8Kで国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を鑑賞できる展示イベントが東京国立博物館でスタート

2019年10月29日（火）から11月24日（日）まで、東京国立博物館 法隆寺宝物館にて、「8Kで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」が開催される。法隆寺宝物館に「聖徳太子絵伝」（第6室）が展示される期間に合わせ、特設コーナーの資料室を設置。8Kディスプレイに「聖徳太子絵伝」の高精細画像を映し出すアプリ「8Kアートビューアー」が用いられており、鑑賞者の操作によって肉眼では見ることができないレベルまで絵画を拡大できる。

「8Kアートビューアー」は、2018年に日本語版が制作/公開されて好評を博した。今年は新たに英語版を制作し、「聖徳太子絵伝」の見所を凝縮したダイジェスト映像やアプリケーションの操作ガイド映像も新たに作成して一般公開。初めて鑑賞する人でも、作品の魅力が分かりやすい。

東京国立博物館が所蔵する「聖徳太子絵伝」は、かつて奈良・法隆寺の絵殿を飾っていた大画面の障子絵。約1000年前の平安時代に、絵師の秦致貞によって描かれた。今回、法隆寺宝物館では3年半振りの全10面の展示。「8Kアートビューアー」では描かれた聖徳太子の表情までしっかりと鑑賞が可能で、資料室には実物大の複製グラフィック（10面）が展示され、聖徳太子と絵伝の魅力を深く味わうことができる。

この展示イベントは、総合文化展観覧料での鑑賞が可能。時間は9:30〜17:00で、毎週金曜および土曜と11月3日（日・祝）、11月4日（月・休）は21:00まで開館する。入館は閉館の30分前まで。

■期間：
2019年10月29日（火）～11月24日（日）

■開催場所：
東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9

■問い合わせ先：
東京国立博物館 文化財活用センター
tel. 03-5834-2856
url. https://www.tnm.jp/