モリサワ、WebフォントサービスのTypeSquareに「Clarimo UD」書体を追加
株式会社モリサワは、Webフォントサービス「TypeSquare」に「Clarimo UD」書体を追加した。「Clarimo UD」は、和文、簡体字、繁体字、ハングルまで展開されている「UD新ゴ」シリーズとの併記を目的として制作されたサンセリフ書体。2019年1月から、ライセンス製品の「MORISAWA PASSPORT」にも追加されている。
今回「TypeSquare」に追加された「Clarimo UD」書体は、シンプルかつ可読性を重視した設計が特徴。Webの多言語対応と統一感のあるデザインを実現できる書体で、それぞれの文字に精通した海外デザイナーが制作に携わった。「Clarimo UD PE」「Clarimo UD Arabic」「Clarimo UD Devanagari」「Clarimo UD Thai」「Clarimo UD ThaiModern」が用意されている。
「PE」は、ラテンアルファベットに加えてキリル文字、ギリシャ文字、ベトナム語用文字をカバーする独自規格「PE」（汎ヨーロッパ）の文字セットを採用した。「Arabic」は、主にアラビア語、ペルシア語、ウルドゥー語の表記に使われるアラビア文字で、右から左に読むスタイル。「Devanagari」は“デーヴァナーガリー”と読み、主にヒンディー語やネパール語、インドの多くの言語を表記するための文字だ。「Thai」は“ループ”と呼ばれる丸い部分があるスタンダードスタイルのタイ文字で、タイでは本文などのテキストで多用。「ThaiModern」は“ループ”がないモダンスタイルのタイ文字で、見出しや強調によく使われる。
上記のそれぞれで、さまざまなウエイトを用意。計44書体が提供される。