食べられるインクを活用した包装しない「脱プラスチック野菜直売所」のアイデア実証実験が開始

ステンシルで生産情報を記載

足が割れた人参に顔を描く工夫

ノウ株式会社は、東京都練馬区大泉の白石農園の協力のもと、食べられるインク(エディブルインク)を活用した「脱プラスチック野菜直売所」で、新しい野菜の売り方のアイデア実証実験を開始した。ノウ株式会社はクリエイティブで暮らしに関する課題解決を行う会社で、白石農園は350年続く農家。今回の取り組みでは、農園に隣接する直売所や出店したマルシェで、プラスチック包装を行わない野菜販売のアイデアが実践されている。
今回の“新しい野菜の売り方”は、ビニール袋による野菜の過剰包装に意識を向けてもらい、環境意識を高めてもらうことが主な目的。アイデアの実現のためのツールとして、イタリア製のフードペンが活用された。フードペンは、口にしても安全な原材料を用いたインクによる“食べられるインクのペン”だ。主に市場に出回らないB品野菜に、フードペンで顔のイラストを描いたり、生産情報などの文字をステンシルの技法で記載したりといった工夫を施し、プラスチック包装を行わずに手に取ってもらう仕掛けを作り出している。
また、“広め方のアイデア”として、共通アイコンとなる「脱プラスチック販売所 やさいやさん」の看板も制作された。練馬区の古民家で出た廃材を活用し、黒板描きアーティストのチョークボーイ氏が率いる手描き集団「What a Hand-Written World!(WHW!・すばらしき手描きの世界)」が制作を担当。今回作成された看板や野菜の販売アイデアは、今後は練馬区の協力農家の直売所にも実践される予定となっている。

白石農園の野菜直売所

ノウ株式会社
URL:https://know-corp.jp/
2019/12/25
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