アーティゾン美術館『開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」』【美術館・博物館/冬の展覧会情報 2019・2020】

ヴァシリー・カンディンスキー 《自らが輝く》 油彩・カンヴァス 1924年 石橋財団アーティゾン美術館蔵

2020年1月以降、ぜひ鑑賞しておきたい美術館・博物館の展覧会を編集部がピックアップ。今回はアーティゾン美術館で2020年1月18日(土)より開催される『開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」』をご紹介します。見どころやミュージアムカフェ、ショップ情報もチェック!

●文:中村美枝(JAM SESSION)
2015年より新築工事のため休館していた京橋のブリヂストン美術館が、2020年1月18日(土)にアーティゾン美術館として装い新たにオープン。休館中も収集活動を続けてきた石橋財団コレクションは、さらに時代と幅を広げ、約2800点となった。

開館を記念した展覧会では、そのコレクションから206点を選りすぐって紹介する。見逃せないのは、カンディンスキー《自らが輝く》をはじめ、ベルト・モリゾ、メアリー・カサット、アルベルト・ジャコメッティ、松本竣介など新収蔵の作品から初公開される31作品。ブリヂストン美術館時代にも親しまれてきたルノワール、セザンヌ、モネらの作品も紹介していく。またアーティゾン美術館では、日本古来の美術作品を展示するための部屋を新設。古代から現代までの人間の創造の軌跡をたどる展示にも注目を。
▼『開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」』で注目したい作品

メアリー・カサット《日光浴(浴後)》油彩・カンヴァス 1901年 石橋財団アーティゾン美術館蔵

ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》油彩・カンヴァス 1876年 石橋財団アーティゾン美術館蔵

画像左)1844年にアメリカ・ピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれたメアリー・カサット。画家を志してパリにわたってからは、人生の大半をフランスで過ごし、印象派の女流画家としても活躍した。この作品も新収蔵作品のひとつ。明るく華やかな作品に、心が洗われるようだ

画像右)石橋財団コレクションを代表する名品のひとつで、旧ブリヂストン美術館の看板作品でもあった本作。ルノワールが、出版業を営む自身のパトロン、ジョルジュ・シャルパンティエのひとり娘を描いた。椅子にちょこんと座る少女は当時4歳。足を組んだ大人びたポーズがおしゃまで愛らしい
▼ミュージアムカフェ&ショップも要チェック

ミュージアムカフェ

ミュージアムショップ

画像左)高さ8ⅿのガラスで囲まれた、吹き抜け空間が心地いい美術館入口の1~2階。その1階にあるカフェ部分の大型ガラス9枚は電動回転扉になっていて、ガラス扉を開けることで外部と内部がつながり、開放感あふれるオープンエアーに。軽食やドリンクを楽しみつつ、気持ちのいいひとときを過ごして

画像右)2階には、ステーショナリー、トートバッグ、マグカップといったアーティゾン美術館オリジナルのミュージアムグッズ、展覧会カタログのほか、高精細の複製画、国内外のアートグッズなどを取り扱う直営ショップが登場。ライフスタイルをアート色豊かに彩ってくれる、普段使いできるアイテムが豊富
DATA
開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
会期:2020年1月18日(土)~3月31日(火)
開催時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで ※3月20日を除く、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月、祝日の場合は開館し翌平日は振替休日
場所:アーティゾン美術館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:ウェブ予約チケット一般1,100円、大学生以下無料(中学生以下は予約不要) ※日時指定予約制、HPのウェブ予約チケットにて各入館時間枠の終了10分前まで販売。当日チケット1,500円は、ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ窓口販売
https://www.artizon.museum/
限定グッズやイベントなどにも注目!この冬行きたい、美術館・博物館
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