Paidyの仕組みを悪用した詐欺発生中、被害者はメルカリ利用で2重の請求を受ける

Paidyイメージ

株式会社Paidyは、同社の決済サービス「Paidy(ペイディー)」を悪用した詐欺が発生していると発表した。
詐欺の内容は、まず悪意ある攻撃者(加害者)がフリマアプリで不正に情報を取得、その後、フリマアプリなどで実際に商品を保持していないのに商品を出品する。取引が成立すると加害者はPaidyを利用して家電量販店のECサイトなどで商品を購入し購入者に送り届ける。

商品が届いたことに安心した購入者はまずフリマアプリ経由で取引成立時の金額を支払う。しかし、加害者はECサイトでの購入について、Paidyからの請求を無視する。

これにより、Paidyのシステムとしては商品が届けられた購入者の元に請求が行くことになり、購入者はフリマアプリとECサイトの2重に支払いを行わなければいけなくなる。

Paidyは後払いができる便利なサービスだが、振り込みが行われないと購入者の元に請求が行われることが悪用された。

今回の詐欺被害では、特にメルカリユーザーが多いと見られる。

Paidyでは、「今後不正利用防止策の見直しを行い、再発防止を徹底してまいります。同時に、当面は被害拡大を防ぐため、悪用の懸念が高いお取引における「Paidy」決済サービスのご提供を一旦制限、もしくは停止いたします。本件の対応が完了次第、早急にサービスを再開させていただく予定です。」としている。
発表資料
URL:https://download.paidy.com/press_releases/2020/2020014_PR_Fraud.pdf
2020/01/16
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