「キャッシュレス・消費者還元事業」で特にQRコード決済の利用がアップ

「キャッシュレス・消費者還元事業」開始以前と以後で支払い方法の変化
MMD調べ

MMD研究所は、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(Visa)と共同で、2019年12月13日~12月22日に「【第1弾】 2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査」を実施し、その結果を発表している。今回の調査の対象者は日本在住の20歳~69歳の男女50,000人となっている。
2019年10月にスタートした「キャッシュレス・消費者還元事業」は、キャッシュレス決済を行うと最大5%ポイント還元される制度。

調査では、消費者還元事業が始まる前と後で、支払い方法に変化があったかを聞いたところ、4割近い人が「キャッシュレス決済で支払うことが増えた(39.3%)」と回答。ただ、「以前とほとんど変わらない(39.4%)」「キャッシュレス決済を使ったことがない(17.0%)」と制度の恩恵やメリットを魅力的に感じていない人々も多いことがわかっている。

支払い方法の変化については、消費者還元事業が始まる前と後では、QRコード決済は35.9%から45.9%に利用率が伸びている。これは、PayPayやLINE Payなどのキャッシュレス決済サービスで大規模な還元キャンペーンが行われたことが大きく影響していると思われる。

調査全体を通してわかったことは、情報の浸透、そして生活の中で実際に利用している人が増えているという実態。日本は現金派が多い社会だが、スマホとキャッシュレス決済サービスの充実で、キャッシュレス化はより便利でオトクなサービスとなっている。

発表資料
URL:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1836.html
2020/01/20
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