トヨタ、ニトリ、大塚家具から吉本興業まで、現代トップ企業44社の血縁物語「創業家一族」発売

株式会社エムディエヌコーポレーションは、現代トップ企業44社を作り上げた創業者・経営者たちの足跡を辿り、創業者一族の核心に迫る「創業家一族」を1月30日に発売する。四六判/560P/1,800円(税抜)。
永らく日本はベンチャー不毛の地と言われてきた。米国ではGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が、中国にはBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が台頭した。二○年前には取るに足りないか、存在すらしていなかった企業だ。いずれもインターネットの勃興に合わせて、従来はなかったサービスを生み出し、見事に市場を切り開いた。日本にはこれらに匹敵するようなIT企業は誕生しなかった。

一○○年に一度といわれるほど、産業構造が大きく転換している今日、起業家精神あふれる創業者の足跡を辿ることに大きな意味がある。

“日本株式会社”の中心に位置するトヨタ自動車(豊田家)、ソニー(盛田家)、武田薬品工業(武田家)、パナソニック(松下家)、ブリヂストン(石橋家)やサントリーホールディングス(鳥井・佐治家)、セブン&アイ・ホールディングス(伊藤家)、イオン(岡田家)などの『創業家一族』を生体解剖した。ファーストリテイリング(柳井家)、ニトリホールディングス(似鳥家)、ヤマダ電機((山田家)の三社は第一章・『「終身社長型」の創業家』に分類している。

「闇営業」で話題になった吉本興業(吉本・林家)、父娘が経営権を巡って死闘を繰り広げた大塚家具(大塚家)、ドラッグストア再編のカギを握るマツモトキヨシホールディングス(松本家)、“かぼちゃの馬車”のシェアハウスに建築資金を融資するにあたってオーナーの預金残高を水増ししていた組織ぐるみの不正が発覚し、存亡の危機に瀕したスルガ銀行(岡野家)もきちんとフォローした。

創業家一族が合併に猛反対した出光興産(出光家)、リニア中央新幹線の談合裁判で対応が大きく分かれた鹿島(鹿島家)、大林組(大林家)、さらには経営統合したJ.フロントリテイリング(大丸の下村家と松坂屋の伊藤家)、三越伊勢丹ホールディングス(伊勢丹の小菅家)もきめ細かく追跡した。

阪急阪神ホールディングスの小林一三(阪急・東宝グループ)、東武鉄道の初代根津嘉一郎は産業史に名前を残している。日清製粉グループ本社の正田家は美智子・上皇后の生家である。三代目が会社を潰しかけた大王製紙(井川家)。スズキ(鈴木家)のように創業家支配が終わろうとしている企業への気配りも忘れてはいない。

本書は、「世襲」か「非世襲」か――「創業家vs.プロ経営者」の対立が問われる、現代トップ企業44社の経営の核心を鋭く解析した巨艦経済ノンフィクションだ!
出版社:株式会社エムディエヌコーポレーション
価格:1,800円(税抜)
有森 隆 著
URL:https://shinsho.mdn.co.jp/books/3219903001/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844369628/mdndi-22/
2020/01/30
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