走ってナビする「AIスーツケース」、日本IBMや三菱自動車らが本気で開発へ

イメージ

日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社、アルプスアルパイン株式会社、オムロン株式会社、清水建設株式会社の5社は、視覚障がい者のためにAIを活用した移動やコミュニケーション支援のための統合技術ソリューション「AIスーツケース」を開発する、「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム」を設立したと発表した。
近年、高齢化に伴う視力の低下や緑内障をはじめとする目の疾患発症などにより、視覚障がい者は増加し、日本には推定164万人の視覚障がい者(全盲の視覚障がい者数は18.8万人)が存在する。(日本眼科学会調べ)

視覚障がい者の実社会での生活には様々な困難があり、特に街を自由に移動できないことが社会参加の大きなハードルとなっている。そこで、実社会におけるアクセシビリティと生活の質向上を目的として、同団体による「AIスーツケース」の開発が立ち上がった。

「AIスーツケース」は、視覚障がい者が日常生活において無理なく携行できることに着目したウェアラブルデバイス・スーツケース型ナビゲーション・ロボット。スーツケースに駆動系機構やバッテリーを搭載して走らせることができ、カメラと画像認識センサー、ソフトウェアによってユーザーを誘導できる小型のナビゲーション・ロボットとして活用できる。

同団体の活動期間は2022年11月30日までを予定としており、それまでに視覚障がい者をサポートしつつ自走する、AIスーツケースが何らかの形になることが期待される。
発表資料
URL:https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/55803.wss
2020/02/07
MdN DIのトップぺージ