日水製薬、新型コロナウイルス検出用PCR試薬と機器を3月より販売すると発表

日水製薬株式会社は、2月28日、新型コロナウイルスの国内流行を受けて、英国RANDOX Laboratories Ltd.が開発した新型コロナウイルス・呼吸器関連感染症ウイルスを同時測定するPCR試薬および専用検査機器を、研究用として発売すると発表した。販売開始は2020年3月から。
同製品で測定できる呼吸器関連感染症ウイルスは、COVID-19・Coronavirus OC43/HKUI・ Enterovirus A/B/C・Coronavirus 229E/NL63・Influenza A/B・Parainfluenza virus 2・Adenovirus A/B/C/D/E・RhinovirusA/Bなど。

1試薬カセットで同時に9検体までの処理が可能で、検体ごとに同時測定を行う。遺伝子の抽出から結果までおよそ5時間程度。

新型コロナウイルスを含む呼吸器パネルと測定専用機器は2020年3月上旬に発売予定。その後に開業医・クリニックでも簡易に新型コロナウイルスの抗体を測定できるイムノクロマト法試薬の発売を予定している。

PCR試薬: Respiratory Multiplex Array 108 Biochip (Investigator)
専用機器: Evidence Investigator Molecular Package

通常のかぜの約15%はコロナウイルスが原因となっているが、今般中国・武漢に端を発した新型コロナウイルスは下気道感染時に重篤な肺炎症状を呈する事から、かぜ様症状の患者の起炎ウイルスを特定する事で医療機関でも感染拡大防止、院内感染や予後の管理がしやすくなる。

このようなニーズを充足するためには単一のウイルス検出ではなく、複数の呼吸器感染症ウイルスを同時に検出する事が重要であり、日水製薬株式会社では、英国・RANDOX Laboratories社が開発したPCR試薬と機器を使用する事によって臨床に寄与できると判断し、国内導入を行うことを決定した。
日水製薬株式会社
URL:https://www.nissui-pharm.co.jp/
2020/02/28
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