力とともにあった芸術の歴史を振り返る「ボストン美術館展 芸術×力」が4月に開催

2020年4月16日（木）から7月5日（日）まで、東京都美術館にて「ボストン美術館展 芸術×力」の開催が予定されている。エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本など、さまざまな地域で生み出された約60点の作品を通じ、力とともにあった芸術の歴史を振り返る展覧会。4月16日（木）〜4月24日（金）に限り、一部の作品の写真撮影ができる予定となっている。

威厳に満ちた肖像画や美しい工芸品など、古今東西の権力者たちは、力を示して維持するために芸術を利用してきた。また、力を持つ人々は、自らも芸術をたしなむことが多く、パトロンとして優れた芸術家を支援することもあり、貴重な作品を収集して手元に置くこともあった。本展は、そのような芸術作品が本来担っていた役割に焦点を当てて展開される。

展示作品の半数以上は日本初公開。海を渡った二大絵巻「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」も揃って出展されるほか、江戸時代に伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の作品が本展のために修復され、“初里帰り”を果たす。「吉備大臣入唐絵巻」は会期中に展示替えがあり、5月24日（日）までが第1巻と第2巻、5月26日（火）からが第3巻と第4巻を展示予定だ。

月曜休室で、5月4日（月・祝）と6月29日（月）は開室。開室時間は9:30〜17:30で、毎週金曜と5月20日（水）および6月17日（水）は20:00までとなる（いずれも入室時間は閉室30分前まで）。観覧料（通常チケット）は、前売券・団体券で一般1400円/大学生・専門学校生1100円/高校生600円/65歳以上800円、当日券で一般1600円/大学生・専門学校生1300円/高校生800円/65歳以上1000円。5月20日（水）と6月17日（水）はシルバーデーで65歳以上は無料で観覧できる。

■期間：
2020年4月16日（木）～7月5日（日）

■開催場所：
東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36

■問い合わせ先：
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、ボストン美術館、日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
tel. 03-5777-8600（ハローダイヤル）
url. https://www.ntv.co.jp/boston2020/