富士ゼロックスが国学者・谷川士清像と谷川家処方書の複製を製作して三重県津市へ贈呈

「谷川士清像」(原本)

富士ゼロックス三重株式会社は、三重県の津市教育委員会が所有する「谷川士清像」と「谷川家処方書」の複製を製作した。2020年3月13日(金)の11:00から津市本庁舎 4F 秘書課応接室での実施が予定されている贈呈式で、津市へ贈呈される。富士ゼロックスによる伝統文化継承に貢献する活動の一環。複製品は、7月に開館予定の津市新町会館内で展示される。
富士ゼロックスは、2008年から、自社のデジタル複合機に開発部門との協業による最新技術を融合し、富士ゼロックス京都の作製工房で古文書などの伝統文書を原本そっくりに複製・復元する活動を推進している。これまで全国の神社仏閣、市町村、大学、企業などに250点以上の複製品やデジタルでの活用が提供された。通常は伝統文書の原本は劣化を防ぐために展示期間が限られ、閲覧者が触れることはできないのが一般的。だが、複製品であれば、地元の小学生などが触れられる身近な歴史教材として活用でき、観光客への文化伝承活動にも役立てられる。
谷川士清(1709〜1776年)は津市出身の江戸時代の国学者で、「谷川士清像」は三重県指定有形文化財に指定されており、適切な保存管理のため収蔵庫に保管されている。「谷川家処方書」も展示公開のみで、通常は閲覧できない。これらの複製品が、デジタル複合機「DocuColor 5656 PN」を活用して製作された。厚みや凹凸が異なる数種類の和紙に何度も出力を繰り返し、より原本に近い色彩が表現されている。
富士ゼロックス三重株式会社
URL:https://www.fujixerox.co.jp/mex
2020/03/11
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