iOS14コードから重要情報続々、iPhone9(SE2)や新iPad Pro、AirTagなど

iPhone9(SE2)イメージ

Appleの最新情報などを扱うメディア9to5Macは、リークされたiOS14のコードを解析した結果、Appleがリリースを予定している複数の新デバイスについて、新機能などが分かったとしている。
iPhone9(SE2)
まず、iPhone9(SE2)については、Touch ID(指紋認証)が搭載される。iPhoneでは5s以降、iPhone8/8 PlusまではTouch ID機能を搭載していたが、iPhoneX以降は画面が全面ディスプレイになり、Touch IDは廃止されてFace ID(顔認証)が採用されている。

iPhone9(SE2)は、下部にホームボタンがあるiPhone8のデザインを流用するモデルとなるため、iPhoneとしては久しぶりのTouch ID(指紋認証)対応機種となる。

また、Apple Payのエクスプレスカード機能(Express Transit)にも対応する。これにより、Walletにエクスプレスカード対応交通系ICカードや決済カードを登録するなどの設定をクリアしておけば、Touch IDでユーザー認証しないでもiPhone9(SE2)を自動改札機にかざせば簡単に電車に乗れるようになる。

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なお、iPhone9(SE2)のスケジュールについては、コロナウイルスの感染拡大以前は3月発表が濃厚とされていた。しかし、中国の工場では一度生産が完全に停止され、その後量産体制が再開されたというようなニュースは入ってきていない。台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)も生産能力は通常期の5割程度という報道だ。

サムスンのように生産拠点を一時ベトナムに移したというような情報もなく、スケジュールに狂いが生じたままと見るのが妥当で、発表・発売はずれ込むと思われる。
NEW iPad Pro
新しいiPad Proについては、現行版からのメジャーアップデートとなり新しくトリプルカメラが搭載される。カメラモジュールには3Dセンサー、広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズを搭載。

3DセンサーはTOF(time-of-flight)センサー方式で、光を発して反射して返ってくるまでの時間を元に3次元情報を計測できる。これにより新たな拡張現実(AR)機能が実現する可能性がある。

先にトリプルカメラを採用したiPhone11Proシリーズ

そのほか
上記以外にも、Apple TVの新しいリモコンの登場、忘れ物防止タグAirTagがiOSから設定可能になるといった情報も明らかになっている。

AirTagイメージ

新型コロナ禍により、Appleは例年6月に開催する開発者会議WWDCの開催をどうするのか、という問題も抱えている。

本来ならiPhone9(SE2)の発表・発売、WWDCの発表といった重要なイベントが控えていた2020年3月、4月。しかしコロナのために大きく変更を余儀なくされている。iOS14では様々な新デバイス、新機能に対応する予定だったが、これらが非対応になる可能性もある。

今後のAppleのスケジュールは、世界各国での新型コロナウイルスの感染拡大の防止、封じ込めの成果によって大きく左右されると見られる。
9to5Mac
URL:https://9to5mac.com/
2020/03/11
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