従来の作家中心の視点とは大きく異なる活動を展開するアーティスト鴻池朋子氏の展覧会「ちゅうがえり」

2020年4月18日(土)から6月21日(日)まで、アーティゾン美術館 6Fの展示室にて、鴻池朋子氏の作品を紹介する展覧会「ちゅうがえり」の開催が予定されている。石橋財団コレクションと現代美術家が共演する企画「ジャム・セッション」シリーズの第1回。それまで美術館では不可能であった事へのチャレンジ、拡張を試みており、芸術の生態系がトータルインスタレーションで表現される。
1960年秋田県生まれの鴻池朋子氏は、人間を変容を繰り返す1つの生物と捉え、近代がつくりだした美術館や博物館という“型”や“分類”を再考し、現在の私たちに沿ったものへの組み直しを試みている。従来の作家中心の視点とは大きく異なる活動を展開しており、旅の途中で出会う人々の言葉や手を借り、時には太陽や台風、植物や昆虫やバクテリアなど、“さまざまな地球の手立てを借りて生きてゆく”ための制作を行っているアーティストだ。
「ジャム・セッション」シリーズは、アーティゾン美術館のコンセプトである“創造の体感”を体現する展覧会。アーティストと学芸員が共同し、石橋財団コレクションの特定の作品からインスパイアされた新作や、コレクションとアーティストの作品のセッションで生み出される新たな視点で構成される。目指しているのは、過去から現代、さらに次代へ向けての架け橋となるプロジェクト。今後は毎年1回のペースでの開催が予定されている。
月曜休館(5月4日は開館)で、開館時間は10:00〜18:00(金曜は20:00まで/いずれも入館は閉館30分前まで)。入館は日時指定予約制で、Web予約チケットは一般1000円、Web予約チケットが完売していない場合のみ販売される当日チケット(窓口販売)は一般1500円となる。学生は無料で、中学生以下であれば予約も不要。上記の入館料で、同時開催の他の2つの展覧会も鑑賞できる。
■期間:
2020年4月18日(土)~6月21日(日)

■開催場所:
アーティゾン美術館 6F 展示室
東京都中央区京橋1-7-2

■問い合わせ先:
アーティゾン美術館
tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
url. https://www.artizon.museum/
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