ローランドD.G.が従来機からワークスペースを広げたUVインクジェットプリンタ「LEF2-300D」を発売
ローランド ディー.ジー.株式会社は、UV-LEDインクジェットプリンタ「VersaUV LEF2シリーズ」の新製品として、「LEF2-300D」モデルを2020年4月に発売する。紫外線硬化インクを搭載し、多様な素材や形状に色鮮やかなグラフィックや立体的な特殊印刷を行えるフラットベッドタイプのプリンタ。従来モデルよりワークスペースが拡張されている。RIP & Print Management Softwareを含む標準価格は440万円（税抜/運送・設置費別）。
本製品では、紙だけでなくPVC（塩ビ）のような各種のプラスチック素材や革、布、キャンバス、木材などに対して直接プリントを行える。そのため、スマートフォンカバーをはじめとする雑貨類、革製品、家電など、さまざまなアイテムへの加飾を実現することが可能だ。インクはCMYK ＋クリア＋クリア＋ホワイトもしくはCMYK＋プライマー＋クリア＋ホワイト。たとえば、クリアインクを何層にも重ねたり、UV光を照射するタイミングを変えたりすることで、リアルな質感のテクスチャや厚盛り印刷、光沢仕上げおよび艶消し仕上げなどの多彩な印刷表現を行える。
今回の「LEF2-300D」では、「LEF2シリーズ」の従来の特徴を踏襲しつつ、材料や治具などをセットできるワークスペースを拡張。従来モデルの「LEF2-300」と比較すると、印刷範囲は最大770（幅）×330（奥行）mmで変わりないが、取り付け可能なメディアのサイズは最大800（幅）×200（高さ）×360（奥行）mmで高さが2倍になった。RIPソフトは「VersaWorks 6」が付属している。本体サイズは1560（幅）×676（高さ）×955（奥行）mm、重量は166kg、出力解像度は最大1440dpiで、インターフェイスは10/100BASE-T。