楽天のPCR検査キットが販売一時見合わせ、製造会社代表についての疑惑が原因か

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楽天株式会社は、販売を代理していたジェネシスヘルスケア株式会社(ジェネシス社)製の「新型コロナウィルスPCR検査キット」について、ジェネシスヘルスケア社の経営体制の変更により一時的に販売代理を見合わせると発表した。
一企業がコロナの判定を行うPCR検査キットを大々的に販売するということ、素人による検査の非正確性、偽陰性(陽性なのに陰性と判定されてしまうこと)により安心して外出してしまう弊害、陽性判定がでても即病院で入院できるわけではないなど、多くの専門家などから否定的な意見が飛び出した同社のPCR検査キット販売。

さらに、製造を行うジェネシス社の代表である佐藤バラン伊里氏の経歴詐称疑惑(アメリカの医師免許保有していないといったもの)が文春により報じられ、一般ユーザーからも多くの指摘が相次いだことにより、命にかかわる検査、そして信頼性が問われる製品の製造会社としての問題が取り沙汰されていた。

問題はあるものの、不安で仕方ない人々にとって重要な製品でもあったPCR検査キット。楽天ではジェネシスヘルスケアからの説明をもとに同社のPCR検査の技術・プロセス等を医療専門家とともに検証し、ジェネシス社が厚生労働省と相談し連絡を取りながら製品開発を進めていることを確認した上で販売代理を行うことを決定したとしている。

しかし、代表の経歴詐称により、それらの全てが疑わしい状態になり、製品に対する信頼性も地に落ちている。

ジェネシス社ではトップを交替し、楽天は“一時的”に販売代理を見合わせるとしているが、販売再開はかなり不透明な状態となった。
発表資料
URL:https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2020/0430_01.html?year=2020&month=4&category=corp
2020/04/30
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