アンカー、Amazonでのカスタマーレビュー不当操作を告発。2日間で★1が20倍など

AmazonでのAnker製品一例

アンカー・ジャパン株式会社は、総合オンラインストアAmazon.co.jpで販売中の同社製品に対して、第三者によるカスタマーレビューの不当な操作が繰り返し行われていると発表した。
アンカーに限らず、Amazonのカスタマーレビューは多くの問題を抱えてきた。「未購入者による悪質レビュー」「違和感のある日本語でのレビュー」「ほぼ同一の文章によるレビュー」「無意味に★1をつける」「サクラによる★5」など、製品の使い勝手や評価をカスタマー同士で確認し合うツールとして、不十分な面が多いままになっている。

アンカー社では、カスタマーレビューの不当操作として主に2つの手法を確認。1つは報酬や製品の無償提供と引き換えに★5のカスタマーレビューの投稿依頼をするもの、2つ目は他社の特定製品に対して★1のカスタマーレビューを短期間・集中的に投稿し、当該製品の信用と販売機会の損失を図ろうとする方法としている。

今回告発したのは後者の手法。2月に発売開始した会議用Bluetoothスピーカーフォン「Anker PowerConf」に対しては、わずか2日間に通常の20倍以上の割合となる★1が集中的に投稿され、一度は対処したものの4月に再度、同一文言の★1レビューが再掲されたとしている。

大手企業がAmazonでのレビュー問題を告発するのは異例であるが、これまでユーザー、企業側ともに問題視していたことが手のつけられない状態になっていることも意味している。

Amazon側でも不正レビュー問題には度々対策を行っているが不完全な状態のまま。現在、コロナ禍によりオンライン通販の需要も高まっており、これ以上、不正レビューで個人ユーザーや不正を行っていない公正な企業が被害を受けることを防ぐためにも、運営のAmazonによる踏み込んだ対策が望まれる。
発表資料
URL:https://www.ankerjapan.com/topics_detail.html?info_id=218
2020/05/13
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