ワイモバイル、データ容量使い切り後に128kbpsになっていた速度を1Mbpsに

発表資料

ソフトバンク株式会社と株式会社ウィルコム沖縄は、サブブランドである「ワイモバイル」のスマートフォン向け料金プラン「スマホベーシックプランM/R」について、データ容量を使い切った後の通信速度を改定し、「スマホベーシックプランM」については高速データ通信容量を増量すると発表した。
「スマホベーシックプランM/R」は、あらかじめ一ヶ月に利用できる高速データ通信容量が、スマホベーシックプランMは10GB~(改定後)、スマホベーシックプランRは14GB~と決められているプラン。

これまでは、決められたデータ容量を使い切った後は、通信速度が128kbpsと大きく制限されていた。

しかし、改定後は通信速度は1Mbpsになり、動画視聴やアプリダウンロードなど大容量データ送信を必要とする使用法以外では、ネットの利用も大きな障害は出ないと見られる。

この料金改定のきっかけは楽天モバイルにある。楽天モバイルは月2980円(300万人までは1年間無料)で同社エリア内は高速データ使い放題、それ以外ではデータ容量5GB/月、超過後は最大1Mbpsで使い放題という「Rakuten UN-LIMIT」プランを打ち出した。

楽天モバイル

それに対抗するため、auのサブブランド「UQモバイル」は従来のプランを廃止して、10GBのデータを使い切っても通信速度が最大1Mbpsの「スマホプランR」という対抗プランを発表していた。

UQモバイル

そしてワイモバイルも「データ使い切り後“1Mbps”」という新しいスタンダードに乗り遅れないよう、今回のプラン改定、という流れになった。

思うようにユーザーを増やせていないという報道が多く、ミニスマホ「Rakuten Mini」を1円で販売という思い切った手も打ち出した楽天モバイル。同社にとって苦戦は本意ではないが、ユーザーにとってはありがたい価格、サービス競争が巻き起こっていることは確かだ。
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URL:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20200601_01/
2020/06/01
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