「面白法人カヤック」を招いたロクナナワークショップが開催


「面白法人カヤック」のさまざな取り組みを紹介
ロクナナがワークショップを開催


株式会社ロクナナは、11月18日(火)東京・渋谷区の会場で、同社が運営する「Flashの学校 ロクナナワークショップ」を開催した。今回の内容は、Webクリエイター向け企画「面白法人カヤックが語る制作会社のお仕事とAdobe AIR最新事例と制作実演」。

神奈川・鎌倉に本社を構える面白法人カヤックは、Webを中心に自社サービス・受託サービスのビジネスを展開する会社。「つくる人を増やす。」を社是に、Webに限らず、カフェ事業やアート作品の売買、出版、メディアアート的な制作物の研究・開発など、リアルの世界でもさまざまな事業を繰り広げている。

この日は、同社のディレクター鈴木啓央氏と、Flash制作者の瀬尾浩二郎氏がスピーカーとして登壇。同社の概要や自己紹介から始まり、自社サービスとして開発・展開しているさまざまな取り組みを披露した。この自社サービスを2008年には88件開発するという目標を掲げた「BM11」(ブッコミイレブン)というチーム体制や、海外に一時的に開発拠点を置く「旅する支社」などユニークな社内制度を紹介。


右から、面白法人カヤックのディレクター鈴木啓央氏と、Flash制作者の瀬尾浩二郎氏。
左は司会をつとめるロクナナワークショップ オーガナイザーの大重美幸氏

またグッドデザイン賞を受賞した「閃考会議室(HIrameki Office)」は、会議中の発言に呼応して検索・ヒットした情報が会議テーブル上に表示され議事をサポートしたり、議事の進展に合わせて壁の色が朝から夕方の雰囲気などに変化するメディアアート的な作品で、慶應義塾大学の稲蔭研究所との産学連携によるもの。このシステムはAdobe AIRで制作された。

「今日の緑さん」は、同社が運営するどんぶり物を提供するカフェ「bowls」(神奈川・鎌倉)に置かれた観葉植物スウィートハートの発する表面電位をデータ化し、用意した無数のキーワードを当てはめ組み合わせることで、同植物がブログを更新しているように見せる“世界初の植物ブログ”。海外からの注目も高く、英BBCのニュースなどでも取り上げられたという。

このほか「エアギターブログパーツ」などのWeb系のサービス、セレクトショップ「BEYES」とのレベニューシェアによる事例紹介など、カヤックが手がけるさまざまな事業やサービスが紹介された。


同社が手がけるさまざまなサービスが紹介された


後半では、前日に発表されたAdobe AIR 1.5を使用して、瀬尾氏がライブコーディング(コーディングの生実演)を実演。スクリプトを軽々と記述して簡単にデモ作品を仕上げていく瀬尾氏の腕さばきには、会場内から驚きの声が漏れていた。ロクナナワークショップ オーガナイザーの大重美幸氏を司会に、小川氏、瀬尾氏に向けた質疑応答なども行われ、参加者からは、同社の開発環境や収益のモデルなど、多岐におよぶ質問が飛んだ。それらのひとつひとつの質問にていねいに回答しながら会は進行。定員80名が満席という盛況のうちに終了した。



瀬尾氏による、Adobe AIR 1.5のライブコーディングの様子


■Flashの学校 ロクナナワークショップ
http://67.org/ws/

■面白法人カヤック
http://www.kayac.com/



MdN DIのトップぺージ