ポーラ美術館、長嶋りかこ氏によるデザインでロゴなどのVIを刷新

ポーラ美術館の新しいロゴ

ポーラ美術館(神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285)は、“より新たなことに挑戦し続ける美術館でありたい”との思いを広く伝えるため、VIを刷新した。長嶋りかこ氏によるデザインで、2002年から使われ続けてきたロゴマークもリニューアル。新しくなったロゴは、“塗り”のロゴと“線”のロゴを、状況や使用目的に応じて左右対称または上下反対に配置するルールで運用されており、“相対するものを起点としながら、さまざまなものが響きあい、変化していく様子と広がり”が表現されている。
今回のVIのリニューアルは、「既に有る資源を活かす」という姿勢で進められた。もともと旧日本語ロゴとともに小さく併用されていた英字のロゴタイプを抽出し、それを“線”と“塗り”のロゴタイプのセットとして再構築。近代と現代、自然と人工など、さまざまな異なる双方を提示することで問いを投げかけるポーラ美術館のあり方が表現されている。また、位置や大きさを媒体に応じて変えられる設計で、中央に生まれる空間のサイズを調整しつつ、そこに伝達したい情報を組み込む機能も備えたデザインだ。
さらに、ポーラ美術館では、このVI刷新を機に、ミュージアムショップのショッピングバッグもリニューアルした。国際的な森林認証の「FSC認証」を受けた素材を採用するなど、環境対応型の包材にリニューアルして有料化されている(一部無料あり)。

2002年の開館から使われていた旧ロゴ。
新しいロゴは、ここから英字を抽出して再構築してデザインされた

ショッピングバッグ(手さげ袋・紙製)もリニューアル

ポーラ美術館
問い合わせ:0460-84-2111
URL:https://www.polamuseum.or.jp/
2020/06/30
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