政府のコロナ接触確認アプリ「COCOA」、9割近くがDLせず。インストール1位は岩手

インストール率

株式会社HANABISHIは、同社が運営するユーザー参加型ランキングコミュニティ「みんなのランキング」において、「新型コロナウイルス接触確認アプリ実態調査」を行い、その結果を発表した。
今回の調査は、6月19日に公開された日本政府によるコロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」について、2,000~2,322人(設問により回答者数が異なる)の回答を得たもの。

「COCOA」を知っているかどうかとの設問では「知っている」が63.15%となったが、インストールしたかどうかになると「インストールした」9.25%、「インストールしたけどアンインストールした」2.4%、「インストールしていない」88.35%となった。

国民普及率6割を超えないと感染拡大防止に効果が薄いとされている「COCOA」にとって、リリースから1週間以内の調査とはいえ、非インストールが90.75%と9割を超えてしまうのは、かなり厳しい数字となった。

なお、インストールしていない人の意見では、「感染拡大防止に効果がなさそう」24.56%、「周りの人がインストールしていない」23.98%、「インストールが面倒臭い」21.75%、「スマートフォンを持っていない」18.35%の4つの割合が大きくなり、効果があることを政府がしっかりアピールできていないことがインストールしていない事態につながっていることが浮き彫りになっている。

インストールしていない人の意見

インストールした人に使いやすいかどうかと聞いたところでは、「使いやすい」25.75%、「やや使いやすい」22.32%、「どちらでもない」43.35%、「やや使いにくい」5.58%、「使いにくい」3%となり、否定的な意見はかなり少ない結果になった。

そのほか、「47都道府県別|接触確認アプリの認知度&インストール率ランキング」では、認知度の上位は秋田・三重・鹿児島・東京・茨城・群馬・静岡・岡山、下位は福岡・石川・富山・千葉・兵庫都の結果。

そして未だに感染者が確認されていない岩手はインストール率で19.2%とトップになった。県内初の感染者になってしまえば、経路やその振る舞い、関係者などが誹謗中傷の的になってしまう可能性もあり、少しでも感染拡大防止策をとろうという意識の高さが垣間見えた。

都道府県別インストール率トップ5

厚生労働省によると 6月29日の発表で「COCOA」のダウンロード件数は472万件。日本の人口が1億2593万人(6月1日現在(概算値)・参照:総務省統計局人口推計)であることを考えると、効果を発揮するにはかなり難しい状況になっている。
発表資料
URL:https://ranking.net/articles/coronavirus-app
2020/07/02
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