京セラによるインクジェットプリントヘッドの自動メンテナンス技術が第70回「工業技術賞」を受賞

「TASKalfa Pro 15000c」

京セラドキュメントソリューションズ株式会社は、「クリーニング液供給システムを用いたプリントヘッドメンテナンス技術の開発」で、一般社団法人大阪工研協会が主催する第70回「工業技術賞」を受賞した。この賞は、科学技術の振興と若い研究者や技術者の育成を目的としたもの。大阪工研協会の会員企業所属の技術者または特別会員研究者の中から、将来性も含めて工業化へ大きく寄与する研究開発ならびに現場技術の進歩改善に功績のあった人々に贈られる。
今回、受賞を果たした「クリーニング液供給システムを用いたプリントヘッドメンテナンス技術の開発」は、「TASKalfa Pro 15000c」に搭載されているプリントヘッドを自動でメンテナンスする技術。「TASKalfa Pro 15000c」は、京セラドキュメントソリューションズ株式会社が、2020年3月に国内市場へ投入した商業用インクジェットプリンタだ。
インクジェットプリンタの出力品質を維持するためには、プリントヘッド表面で乾燥してしまったインクや汚れを除去し、常にクリーンな状態に保つ必要がある。そこで、本技術では、乾燥したインクを溶解させる独自のクリーニング液を開発。そのクリーニング液をヘッド端部に設けた専用ノズルからブレードに供給することにより、ヘッド表面を拭くことで汚れを除去することに成功している。さらに、クリーニング液のみでの仕上げ拭きや、ブレード自体の洗浄システムを組み込むことによって、メンテナンスフリーで60,000,000枚(A4換算)の印字が実現された。

プリントヘッドクリーニングのイメージ

京セラドキュメントソリューションズ株式会社
URL:https://www.kyoceradocumentsolutions.co.jp/
2020/07/06
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