工学院大学、強化ダンボール製のPCR検査用防護シールドを開発

「PCRボディシールド」使用イメージ

工学院大学は、建築学部建築学科の鈴木敏彦教授が「PCRボディシールド」を開発したことを発表した。「PCRボディシールド」は、強化ダンボール製のPCR検査用防護シールド。大幸紙工株式会社によって受注販売が開始されており、小売価格は20,000円(税別)となっている。
鈴木教授は、避難所内などでプライベートな空間を作ることを目的として、2011年からダンボール製の簡易個室キットなどを設計し、現地搬入を続けている。今回のPCR検査用防護シールドでは、その経験を生かし、運搬・組立・価格にも配慮しながら開発された。
この「PCRボディシールド」は、撥水性の高い強化ダンボールを使用しているため消毒が可能。窓にはアクリル板が貼られており、医療従事者は立位でも座位でも検査が可能な高さで設計されている。手袋は毎回交換するものの、防護服が不要となるため、医療従事者の身体的負担を軽減。屋外で使用する際には、水を入れたペットボトルを足元に差し込むことで安定性を確保できる。
本体サイズは90(幅)×190(高さ)×70(奥行)cmで、荷姿は129(幅)×117(高さ)×12(奥行)cm。使用後はダンボールの部分は資源ゴミとしての廃棄に対応する。
工学院大学/大幸紙工株式会社
URL:https://www.kogakuin.ac.jp/
2020/07/31
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