東洋インキが印刷物に抗菌性を付与できるUV硬化型抗菌ニス「FLASH DRY AMBシリーズ」を開発

「FLASH DRY AMBシリーズ」

東洋インキ株式会社は、UV硬化型抗菌ニス「FLASH DRY AMBシリーズ」を開発した。開発の背景にあるのは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、“安心・安全・衛生”への関心が一層高まっていること。同社には、食品・日用品メーカーや印刷加工会社などから、不特定多数の人が触れる機会が多い各種の印刷物に対しても「衛生性を付与したい」という要望が多く寄せられていた。
今回開発された「FLASH DRY AMBシリーズ」は、UVオフセット・UVラベル印刷に使用できる抗菌性を付与したOPニス/コーターニス。コーターニスに関しては、抗菌加工製品の抗菌性試験方法であるJIS Z 2801に基づき、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対して有効であることを確認されている。抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定する「SIAA抗菌マーク」も、2020年9月中に取得予定。また、一般的には抗菌性と透明性はトレードオフの関係となるものだが、「FLASH DRY AMBシリーズ」では、従来品と同等の透明性や物性が保持された。
同社では、今回確立した抗菌性処方化技術を応用・展開し、一般UVランプ硬化ニスやLEDなどの省エネルギーUVランプ硬化ニス、バイオマスニスなど、UV硬化型抗菌ニスのラインナップを拡充していく予定。さらに現在、軟包装パッケージ用途でも、グラビア印刷やフレキソ印刷用の抗菌コート剤の開発に取り組んでおり、抗菌性の付与にとどまらずに抗ウイルス性も視野に入れた開発に注力していくことを発表している。
東洋インキ株式会社
URL:https://www.toyoink.jp/ja/
2020/08/11
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