楽天、高度差が約1600mの山岳エリアでドローン活用の物資配送飛行実証実験に成功

輸送イメージ

楽天株式会社は、長野県白馬村の白馬岳の登山口にある「猿倉荘」から、山頂にある山岳宿舎「白馬山荘」および白馬岳頂上宿舎までの、最大約1600mの高度差におけるドローンを活用した目視外飛行での物資配送の実証実験に成功したと発表した。
同社は長野県白馬村を含む11の企業・団体・自治体からなる白馬村山岳ドローン物流実用化協議会の一員になっており、山岳エリアの抱える物資輸送における課題解決を目指してドローンでの物資配送に挑んでいた。

実験は、白馬岳(標高2932m)の登山口にある「猿倉荘」(標高1250m)から、山岳宿舎「白馬山荘」(標高2832m)と白馬岳頂上宿舎(標高2730m)までの片道約5kmをドローンの配送ルートとし、振動により傷みが生じやすい桃や梨など最大5kgの物資を、傷つけることなく無事に配送することに成功した。

離陸地点と着陸地点の高度差が約1600mある場所での、ドローンによる物資配送の成功は国内初の事例となった。

ドローンとしての課題は航続距離や無線通信などの山岳エリアならではの問題があったが、楽天は実証実験やサービス提供を通じて蓄積したノウハウを生かし、今回の実証実験の成功に貢献している。

これまでは人間が歩荷により約7時間かけていたのが、ドローンでは約15分で届けることができ、コスト、時間短縮に大きな効果を発揮する。
発表資料
URL:https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2020/0918_01.html?year=2020&month=9&category=corp
2020/09/18
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