エプソンが「SureColor」シリーズで初めてレジンインクやUVインクの搭載モデルを発売

「SC-V7000」

エプソンは、サインディスプレイ業界向けの大判インクジェットプリンタ「SureColor」シリーズの新製品として、「SC-R5050/R5050L」と「SC-V7000」を、2020年12月中旬に発売する。「SC-R5050/R5050L」はシリーズ初のレジンインクを搭載しており、「SC-V7000」は同じくシリーズ初のUVインクを搭載。「SC-V7000」は受注生産品で、既に受注が開始されている。
64インチ対応で印字幅が最大1,616mmの「SC-R5050/R5050L」は、新開発のレジンインクである「UltraChrome RSインク」を6色搭載。溶剤インクでは出力後に十分な乾燥時間が必要なことが課題であったが、レジンインクでは出力後の乾燥時間を必要とせず、水性ベースでVOC(揮発性有機化合物)の含有量も少ない。「SC-R5050L」は、プリント中でもインク交換が可能なホットスワップに対応している。
対応メディアサイズが2,500×1,250mm(4×8ft)の「SC-V7000」は、新開発の「UltraChrome UVインク」を搭載。10色のインクセットにより、多様なメディアに繊細かつ鮮やかな出力を行える。8個のプリントヘッドの最適な配置で高速出力を実現。ホワイトインクを下地に敷いたり、レッドインクで鮮やかな赤を表現したり、ライトシアン/ライトマゼンタ/グレーの淡色インクで出力物の低粒状性を実現したり、バーニッシュ(透明インク)で光沢感を出したり、スポット印刷や厚盛り印刷を行ったりと、さまざまな用途に活用できる。
標準価格は、「SC-R5050」が2,400,000円(税別)、「SC-R5050L」が2,900,000円(税別)、「SC-V7000」が9,300,000円(税別)。これら新製品3モデルは、同社の大判インクジェットプリンタを活用するためのクラウドサービスのプラットフォーム「Epson Cloud Solution PORT」にも対応している。

「SC-R5050」

エプソン販売株式会社
URL:https://www.epson.jp/
2020/09/23
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