15世紀から現代までの木版画の流れを紹介する「西洋の木版画 500年の物語」展

「チュイルリー公園の池」1898年
オーギュスト・ルペール(1849-1918)
木版(多色)、町田市立国際版画美術館蔵

2020年9月26日(土)から11月23日(月・祝)まで、町田市立国際版画美術館にて「西洋の木版画 500年の物語」展が開催されている。15世紀から現代までの120点の作品で、西洋の木版画の特色を紹介。これまでの“木版画”のイメージを変えるような多彩な作品が取り揃えられている。月曜休館(ただし11月23日は開館)で、開館時間は平日10:00〜17:00/土日祝10:00〜17:30(入館は閉館30分前まで)。
ヨーロッパで木版画が作られるようになったのは1400年頃のことで、やがてグーテンベルクが活版印刷を発明すると、本の挿絵に広く用いられて発展した。15世紀末にはアルブレヒト・デューラー(1471〜1528年)が登場して、驚くほど緻密な作品を展開。しかし、やがてヨーロッパの版画の中心は銅版画へと移り、木版画は日常的な印刷物に細々と残るだけとなる。
18世紀末を迎えると細かい線まで表現できる木口木版の技法が発明され、多色刷りの技術が開発された19世紀にはカラフルな絵本が人気に。近代以降は日本の浮世絵をはじめとする異文化の影響を受けて、木版画は芸術表現の1つとして見直されることになった。本展では、初期の素朴な作品から、驚くほど精密な表現へとのぼりつめ、さらに近代以降に新たな表現を切り開いた版画の流れが紹介されている。
■期間:
2020年9月26日(土)~11月23日(月・祝)

■開催場所:
町田市立国際版画美術館
東京都町田市原町田4-28-1

■問い合わせ先:
町田市立国際版画美術館
url. http://hanga-museum.jp/
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