早大の梅津信二郎教授ら、金属とプラスチックのハイブリッド3Dプリンタ造形技術を開発

プラスチックと金属から構成される立体造形物のサンプル。ABS+PdCl2フィラメントにNiメッキを施し、さらに金メッキが施されている

早稲田大学は、「ハイブリッド3Dプリンタ造形技術 開発」と題したトピックを公開した(https://www.waseda.jp/top/news/70208)。早稲田大学理工学術院の梅津信二郎教授やシンガポール南洋理工大学の佐藤裕崇准教授、吉野電化工業株式会社の曽根倫成氏らの研究グループが、金属とプラスチックから構成される任意形状の立体を造形する技術の開発に成功したことを紹介するトピック。この研究成果は、2020年8月26日(月)に、オランダELSEVIER社発行のジャーナル「Additive Manufacturing」にオンライン版が掲載されている(論文名:Metal-Plastic Hybrid 3D Printing Using Catalyst-Loaded Filament and Electroless Plating DOI:10.1016/j.addma.2020.101556)。
近年では、3Dプリンタの中でも熱溶解式に関する研究開発が盛んとなっており、工業製品の製造や身の回りのアイテムのDIYなど、さまざまな場面で熱溶解式の3Dプリンタが活用されている。一方で、金属とプラスチックでは融点が大きく異なるため、これまで熱溶解式の3Dプリンタで金属とプラスチックの双方を用いた立体造形物の作成は難しかった。
この課題を解決すべく、今回、めっき技術と3Dプリンタ技術を統合した新たな技術を開発。これにより、融点の問題が解決され、金属とプラスチックで構成される任意の形状の立体を簡単に造形できることが実証されている。
早稲田大学
URL:https://www.waseda.jp/top/
2020/09/29
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